
HIPUSの調達可視化・分析ツール「Spend Forward」
開発秘話
お客様のあらゆる調達課題を解決に導くHIPUSのコンサルチーム。絵に描いた餅ではなく、課題解決を実現するところまでお客様と並走し続ける姿勢を貫くため、HIPUSのコンサルチームは、各々の知見を詰め込んだツール開発に乗り出しました。初めての自社開発ツールということで暗中模索が続く中、誕生したのが調達可視化・分析ツール「Spend Forward」です。
今回は、開発や運用に携わるメンバーに、開発にかけた想いや苦労したエピソードについて語ってもらいました。

Director

Manager

Operation Manager
まずはお一人ずつ、現在担当されているお仕事について教えてください。

私はコスト削減やプロセス改善に向けた支出分析から戦略立案、実行支援まで間接材調達領域を中心に支援するチームをリードしています。

私はお客様の間接材コスト削減やDX改革などのご支援を行っています。時にはお客様の会社に常駐させていただく形で、より細やかなサポートをさせていただいています。

私は間接材コスト削減の業務を行いながらお客様との日々の窓口としてデータの整備やお困り事への対応など行っています。

今回、HIPUSとしては初の独自ツール開発となりました。
そもそも「Spend Forward」が生まれるきっかけはなんだったのですか?

多くの会社では、間接材の調達コストについて「誰が・何を・どこから・いくらで・どうやって買っているか」を可視化できていない、という共通の課題を抱えています。
HIPUSではそのような企業様に向けて、お客様の購買実態を可視化した上で、コスト削減の戦略立案、実行や、コンプライアンス強化に向けた購買システム通過率向上などをサポートしています。以前はこれを実現するために、お客様から大量の購買データをお預かりして、Excelの集計表で分析・作成、さらにPowerPointで分かりやすくまとめた形で報告する…という流れが必要で準備にかなり時間がかかっていました。

また、それを継続的にモニタリングできる仕組みがありませんでしたので、これを共通のダッシュボードで表現する事ができればより効率的に顧客価値の向上に繋げられると思ったのがきっかけです。
自分の中の分析の視点やロジックなどを、誰がやっても同じアウトプットが出せるようになれば、自社だけでなくお客様自身でも管理することができると考えました。お客様にも喜んでいただけるのではないかという自信があったので、開発することになりました。

再現性と汎用性の実現に四苦八苦
HIPUS一丸となって取り組んだプロジェクト
これまでの経験や業務の中での知見が活かされたというわけですね。
開発で苦労されたところはどんなところでしょうか?

「どんなシステムのデータにも対応でき、同じ形のダッシュボードで再現できる」ことを目指していたのですが、「実現したい事」と「できる事」の乖離をいかに埋めていくかは難しかったですね。

そのためにも、分析のストーリーやコンセプト作りにはしっかり時間をかけました。分析の軸やグラフ化するデータの選定等の要件はできていましたが、実際にお客様が活用された時に、お客様の課題に対して「何が・どのように問題で・どのようにしたら解決できるのか」というストーリーが明確に伝わる必要がありますから。
もう一つ、「ダッシュボードの見え方」にも気をつかいました。どうすれば直感的にストーリーを伝えられるか、グラフの見え方や設定等、システムチームの知見も借りながらメンバー全員で構築していったのは苦労したところですね。

できあがってみると、複数の購買システムを使っていても、それぞれのデータを統合的・一元的に見ることができる商品というのは世の中になく、購買システムに依存しないので、その「汎用性」が一番の価値だと考えています。
普通のコンサルでは、そのお客様に向けて特化して考えればいいので、汎用性を考えると、いつもと頭の使い方が違うところも悩みましたね。


「Spend Forward」は社内ベンチャー
HIPUS一丸となって取り組んだプロジェクト

一般的なコンサル会社は個別に企業の課題に対応しているので、プロジェクトが完了したらそれで任務終了です。一方でHIPUSは、BPOに加えてSpend Forwardというお客様の課題を解決するソリューションを持っているので、その後もお客様に寄り添いながら間接材コスト削減やコンプライアンス強化に向けたご支援を続ける事ができます。
「絵に描いた餅ではなく、課題解決を実現するところまでお客様と並走し続ける」ところは、私たちコンサルだけでなくHIPUSのメンバー全員が持っている共通の価値観だと思っています。

この開発・運用にはHIPUSの色々な知見を持ったメンバーがかかわっていて、もはや「社内ベンチャー」と言ってもいいと思います。HIPUSのチームプレーで成り立っている商品なので、他のコンサル会社ではできない事だと自信を持っています。
オールHIPUSで取り組んだということですね。
ちなみに、お客様からの反応はいかがでしたか?

例えば、サプライヤを探したいというご要望をいただいた時にSpend Forwardで見ると、社内の他部署の担当●●さんが▲▲社から、同じような商品を買っているという情報が一目でわかります。●●さんに詳細を聞く、または▲▲社にコンタクトを取る等、次の一手をすぐにご案内できるところは感謝されますね。


最初、お客様の目的はコスト削減だけだったはずが、お客様が色々な情報が見えるようになり、今まで分かっていなかった別の課題に気が付いていただくといったように、潜在化していた課題が顕在化されることで活動テーマが明確になった、とのお声もいただいています。
「Spend Forward」を導入した後、お客様にはどのような支援を行っていかれるのですか?

私の担当は、わかりやすくいうとお客様とのフロント対応という意味で「コンシェルジュ」と言えます。まずお客様に「データを用意してもらい」「そのデータが適切に整っているかを確認」します。そしてデータを「社内のデータクレンジングチームへ渡して」「ダッシュボードに搭載された結果を確認、お客様にお渡しする」という流れですね。
今回のSpend Forwardに関しても、お客様の要望を把握して、社内の色々なチームとの調整も行うというとても重要な仕事です。

Spend Forwardで可視化されたデータを活用して、コンプライアンス強化につなげていく事例もありますね。
例えば、既定のシステムを使わない資材不通過のデータを集計して、社内で毎月レポーティングされたりしているようです。
そのあたりも、HIPUSの方でお客様のフォローもさせていただいています。


本質的な改善でお客様に貢献し、
共に成長していきたい
お客様に長く寄り添いながらという姿勢は、HIPUSならではですね。

その点が他社とは大きく違うところで、調達に関してさまざまなソリューションを提供できるHIPUSは、プラットフォーマーとして「色々な企業を元気にしていける可能性」を持っている会社だと思います。ツールだけでなく、BPOをはじめ、お客様に活用いただける多くの仕組みを持っていますので、継続的にお客様企業の発展に寄与できる点がHIPUSの強みだと思います。

今回のような仕事を、入社したてでもやらせてもらえるHIPUSのオープンな雰囲気はありがたいですね。

そういう意味では、色々な人と話せる人はHIPUS向きかもしれません。仕事の進め方がチームで動く事が多いので、周囲とうまく会話していけることは大切な要素だと思います。特に私のようなポジションの人は、お客様の要望を実現するために多くの軸を持つ必要があるな、と感じています。


常にWin-Winを考えられる人がいいですね。お客様とHIPUSのWin-Win=お客様の求めているものに応えていく、そのためにHIPUSとして何ができるのかを考えるには、多くのコミュニケーションを取ってチームワークで乗り切る必要がありますから。


HIPUSには、お客さまとHIPUSが協働で課題解決に向き合い目指すべき未来を実現させるために、様々な経験・知見をもつコンサルタントが多く在籍しています。
日本トップレベルの調達ノウハウを強みとするHIPUSで色々なやりがいを感じていただきながら、これまでの経験を活かして私たちと一緒に、お客様とHIPUSのWin-Winに貢献いただける方の応募をお待ちしております。